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海外在住の心構え | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 海外で仕事や生活をすることは容易ではありません。若いときに海外生活の経験を持つ人は比較的容易に馴染むことができるかもしれません。しかし、中高年になって初めて海外で生活するのは大変です。日本の生活や日本人との付き合い方が固定観念として出来上がっている中高年が海外の異文化の中で初めて生活すると大変なストレスを感じます。 海外には海外なりのストレスのある場所だということを念頭に置いて海外生活の検討を行いましょう。 以下に海外で仕事や生活をする場合の心構えを説明します。 |
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| 1.海外に出る目的を明確にする | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 漠然と「海外へ行きたいなー」という思いを持っている方は短期間の海外旅行なら問題なく行けるでしょう。しかし、長期間海外で生活することはできません。長期間海外で仕事や生活をするにはそれなりの心構えが必要になります。 まず第一は海外に出る目的を明確にすることです。当然ですが、目的も無く海外に行っても快適な生活を送ることはできないでしょう。特に失敗につながるケースは目的が漠然としていることです。その中には、日本では自分の一生を掛けて取り組みたいテーマが見つからない。そのため、「自分探しの旅」などと称して、海外に行けば自分の目標が見つかるのではないか、海外なら上手くいくんじゃないかという楽観的な希望です。例えば次のような希望を持って海外に出ても失望して帰国することになるでしょう。 例えば、海外生活を希望する方には以下のような動機が考えられます。 |
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| ・日本に住んでいる人々とは違った生活で、充実した生き方をしたい ・海外の開放的な雰囲気の中でのんびり暮らしたい ・歴史の有る異文化に触れ心豊かに暮らしたい ・外国の人と心の触れ合いを楽しみながら暮らしたい しかし、上のような理由で海外へ出かける人の多くは、海外での生活に幻滅を感じ、夢やぶれて日本へ帰国することになるでしょう。 以下に、海外生活が失敗に終わる理由の一部を説明します。 |
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| (1) 日本人は長期間のんびり暮らすことはできない | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 本を読んだり、絵を描いたりしながらのんびり暮らしたいと考える人もいるでしょう。しかし、何のために本を読むのか、何のために絵を描くのか、その目的や意義が無ければ長期間続けることはできません。おそらく3日で飽きてしまうでしょう。つまり、日本人が「のんびり暮らす」ということは、次のように表現できると思います。これは、何もすることが無いという生活とは大きく異なります。 自分の好きなことに、自分のペースで没頭できる。 |
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| (2) 異文化に触れても心豊かにはならない | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 見たことの無い物を見たり、体験したことのないことを体験すればそれだけ知識が増えるでしょう。しかし、その増えた知識だけで長期間豊かな精神生活を送る事ができるでしょうか。むしろもっと海外の「いろんな事を知りたい、いろんな物を観たい、いろんな事を体験したい」という欲が出てくるのではないでしょうか。あるいは逆に「ここの生活はもう飽きた」と感じるのではないでしょうか。 そうなると1箇所に長期間滞在することが逆に苦痛になってくるはずです。 |
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| (3) 現地の人とコミュニケーションを取るのは至難の業 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 現地の人とコミュニケーションをとるということは外国語を話さなければなりません。例え日本語で話をしていても自分の専門外のことや経験・知識の無い分野の話は十分にコミュニケーションが図れません。日本語でもできないことを外国語でできるでしょうか。例えば、花が咲いている風景を見て、現地の人に「ビューティフル」という表現しかできない英語力では現地の人と心の触れ合いを楽しむことはできません。 例えば、花に関する表現には次のようなものがあります: ・花が咲き始めた:「The flowers began to appear.」 ・花が咲いている:「The flowers are blooming.」 ・花が満開だ:「The flowers are in full bloom.」 ・花は盛りが過ぎた:「The flowers are out of bloom.」 ・花が散った:「The flowers are gone.」 花そのものを表現する以外にも、物事を花に例える表現がたくさんあります。以下に例を示します。 ・花のような少女:「A girl as pretty as a flower.」 ・若いうちが人生の花だ:「Youth is the flower of life.」 以上は、「Obunsha's COMPLEHENSIVE Japanese-Enlish Dictionary」からの引用です。以上の他にも沢山の用例がありますので参考にしてください。つまり、日々目にする光景を表現するには多くの英語を身につける必要があることを知っていただきたいための例です。その英語力がなければ、精神的に豊かな海外生活を送るのは困難であることを理解していただきたいと思います。 |
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| 2.目的を達成する方法を明確にする | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ]海外で、自分のスキルを生かして仕事をしたい、自分の好きなことを誰にも邪魔されずにやりたいなど目的が明確になれば、次はその実現方法を考える必要が有ります。以下のような手順で整理していきます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ・希望を実現する方法を探す ・見つかった方法ごとに問題点を洗い出す ・問題点の対処法を見出す |
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| 3.目標を明確にする | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 目的と目的を達成する方法が明確になったら、次は目標を持ちましょう。ただ海外でこの仕事をやってみたいという興味だけでなく、「それをやってどうするのか」を明確にすることが重要です。例えば「海外の企業で5年間働いてスキルを身に着け日本に帰国してそのスキルを生かし次の仕事に挑戦する」や、「海外で起業をして3年で黒字にする」など、目標を持って活動しましょう。 目標がないと自分は成功しているのか失敗しているのかの判断もできず、海外生活が長くなるにつれて次第に失望感や焦燥感が芽生えてきます。 |
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| 4.意識改革を行う | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 日本を離れれば何とかなるといった誤解をしてはいけません。むしろ海外の方が解決しがたい問題の発生が多いと考えておきましょう。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| (1) 海外で楽園のような生活はできない | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 海外で生活すると言うことは、異なる言語、異なる文化と常時接した生活です。母国語で話せない、日本人の考え方と違うなど少なからずストレスが生じます。海外とはそういう世界なんだということをまず自覚して海外に出ましょう。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| (2) 海外は治安が悪い | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 最近は日本の治安が悪化してきていると言われますが、海外の治安の悪さは日本の比ではありません。特に開発途上国は治安の悪いところが多いと言えます。さらに、外国人(現地人から見れば日本人は外国人です)というだけで危険は増加します。海外へ出る前に安全対策について十分学習しておきましょう。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| (3) 伝染病にかかる恐れがある | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 海外でまず気を付けなければならないのは飲み水です。多くの国は上水道でも生で飲むことはできません。下痢を始めとしていろいろな病気になる恐れがあります。 また、開発途上国の場合は日本には無い伝染病にかかる恐れがあります。出国前に、訪問する国に応じた予防接種を受けておくことが必須です。 |
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| (4) 郷に入れば郷に従う | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 正に諺のとおりで、外国に行けば価値観も生活習慣も異なります。それに違和感を持っていては海外での生活は長続きしません。日本や日本人と異なる価値観でも、それはその国の常識なのだと理解し受け入れる気持ちを持ちましょう。最初から海外の価値観、生活習慣は日本とは違うのだという心の準備をしておきましょう。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| (5) 日本人の価値観、生活習慣を勉強しておく | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 前項とは逆の立場になりますが、外国人から日本人を見れば価値観、生活習慣が異なります。現地の人に違和感、嫌悪感をいだかせるような日本人の価値観で現地人と接することのないよう注意しましょう。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| (6) 柔軟性と包容力を身に付ける | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 海外では仕事にしても生活にしても思うようにいかないことが多くあります。その原因としては、現地人と日本人との仕事に対する考え方の違いや生活習慣の違いからくるものです。自分の希望と異なる事態になっても柔軟に対応していくことと現地人を寛容に受け止めるが大事です。柔軟性と包容力がないと現地人とうまくやっていくことができず長期間の海外生活は無理になります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| (7) 健康に留意する | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 海外では日本にいる時と比べて知らないうちにストレスを受けていることがあります。そのため、精神的な安定に努めるとともに規則正しい生活で健康に留意することが重要です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 参考図書・参考サイト | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ・「海外で輝く」シニアのための国際ボランティアガイド(国際協力出版会編 株 式会社国際協力出版会発行) ・外務省>海外安全ホームページ |
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